The Power of One More(2022年)は、どんな場面でも「あと一つ」を実践することで、卓越性を引き寄せ、より多くのチャンスを開くという考え方を説く一冊です。
この本から得られるもの——偉大さを手にするためのヒント
私たちは皆、人生で何か大きなことを成し遂げるために生まれてきました。そして、その道のりを少しでも楽にする方法をいつも探しています。でも、どこから始めればいいのでしょう? そこに「あと一つ」を積み重ねる「ワンモア・ライフ」という生き方が役立ちます。人生が変わるかどうかは、腕立て伏せをあと1回やるか、営業電話をあと1本かけるか、大切な人間関係をあと1つ増やすか——そうした「あと一つ」の積み重ねにかかっているかもしれません。
たった一つの決断や行動が、あなたにふさわしい人生へ導いてくれることもあります。しかし、そこにたどり着くには、自分の心のあり方、感情、挑戦、時間、人間関係、信念について幅広く理解することが必要です。この『The Power of One More』の短い要約では、エド・マイレットの「ワンモア」哲学を紹介します。自信を高め、最終的により大きな成功を手にする方法を学びましょう。
自分の人生に責任を持つ
現実を直視しましょう。人生で自分がコントロールできることには限りがあり、それ以外は外部の力によって決まります。「ワンモア」の生き方は、自分が影響を与えられることに集中することから始まります。ですから、外部の力に対する心配を手放し、前向きに考えましょう。回復力や自信を身につけ、心から自分を信じるには、考え方を根本から変える——つまり自分のアイデンティティを見つめ直すことが必要かもしれません。
というのも、多くの人が一時的な挫折を、あきらめや失敗を受け入れる言い訳にしてしまうからです。繰り返し考えることは、あなた自身をつくっていくので、それは良い考えではありません。そもそも、脳はそのように働いています。何かが重要になるには、繰り返し考え、イメージすることが必要なのです。変化を起こすには、正しい種を蒔かなくてはなりません。
自分について否定的にばかり考えていたら、望む結果は得られません。でも、自分の心の持ちように責任を持てば、恐れを自信に置き換えることで、より多くのチャンスとより良い結果が見えてきます。人生には成功も失敗もあります。大切なのは挑戦し続けることです。
挑戦すること、それが達成につながる
「ワンモア」の考え方は、実践するたびにあなたを目標達成へ少しずつ近づけてくれます。初めて自転車の乗り方を覚える子どもを考えてみてください。それは絶え間ない挑戦を必要とするプロセスです。子どもはまず補助輪付きから始めます。
時が来れば補助輪を外し、倒れないようにお母さんやお父さんに支えてもらいます。やがて親が手を離し、子どもは倒れずにバランスを取れるようになります。何日も、何週間もかかるかもしれませんが、成功するまで挑戦し続けます。あるいは、子どもの誕生日パーティーのピニャータを考えてみてください。子どもたちは順番にピニャータをたたき、お菓子が降ってくるのを期待します。でも、最初にたたく数人は、自分がどれだけダメージを与えているか見えないため、怒ったり悲しくなったりするかもしれません。
彼らが気づいていないのは、ピニャータをたたくたびに、それが割れてお菓子が出てくる瞬間へ少しずつ近づいているということです。見えない進歩が、一打ごとに積み重なっていたのです。こうした例は、大人が人生で出会う多くの状況にも当てはまります。だから、あきらめないことを学びましょう。
挑戦を続ければ、目に見えなかった進歩が一つにつながるのを実感できるはずです。挑戦すればするほど、より多くのことを達成できます。そして、達成すればするほど満足感が大きくなり、新しいチャンスも生まれます。
時間の優先順位を決める
多くの人は、1日は24時間だと思っています。厳密に言えば、その通りです。しかし、それは時計の時間で考えた場合にすぎません。「ワンモア」思考の人は、マインドタイム(心の時間)で考える必要があります。マインドタイムとは、その人にとっての時間の感じ方のことです。
それは一人ひとり違います。だからこそ、自分の可能性を最大限に引き出すために、時間を必要なだけのまとまりに分けてみることが役立ちます。たとえばエド・マイレットは、自分の24時間を3つの部分に分け、それぞれを独立した「1日」として捉えていると言います。1日が5~6時間しかなければ、強い切迫感が生まれます。そのミニデイで達成したいこと——運動、営業電話、瞑想、事務作業など——を、本当に素早く効果的に終わらせなければならなくなるのです。ここで大切なのは、時間に支配されるのではなく、時間をコントロールする方法を学ぶことです。
自分のパフォーマンスを測定し、どこを改善すべきか、人生の目標をどこに置くべきかを把握しましょう。タスクと、それをいつ終わらせるかという計画を重視してください。簡単なことから片付けることばかりに集中してはいけません。緊急のタスクがあるなら、それを最優先にしましょう。
感情はモチベーションの源になる
人間は感情の生き物です。私たちはいつもさまざまな感情を抱えていますが、それでいいのです。しかし、多くの人は自分に厳しすぎます。感情を否定しようとしたり、感情を単純に捉えすぎたりしがちです。
たとえば、恐れや不安といった強い感情を、何としても避けるべきものだと考えてしまいます。実際には、正しい心の持ち方さえあれば、そうしたネガティブな感情さえもモチベーションとして活用できます。それらを受け入れれば、あなたを前へ押し出してくれるのです。感情を完全にコントロールすることはできませんが、何に意識を向けるかを決めることはできます。
自分を刺激するものを避け、前向きな思考を繰り返していれば、あなたはより幸せに、より自信を持てるようになります。瞑想も助けになります。脳の動きをゆっくりにし、穏やかさに集中するのに最適な方法です。不要な感情を手放し、新しい感情を迎え入れることができます。
まとめ
人生に保証はなく、すべての結果をコントロールすることはできません。しかし、考え方を変え、何度でも挑戦し、与えられた時間を最大限に活かすことはできます。人生の方向性を決めるのは、あなたの決断です。あと1本電話をかけるか、あと1人顧客を増やすか、あと1回チャンスをつかむか——そうした決断の積み重ねなのです。





